前回のOnlineKHK講座は、「危険な子音」がメインテーマでした。
(https://bit.ly/3hANpjAで見逃し配信受付中)
中でも危険な「H」を負荷なく歌う方法として「ヤギ一回」というのを提案しました。
後から気付いたのですが、この日、オープニングに使っていたPentatonixの曲で使われてました。メロディーを取っているスコット・ホーイングは、メロディーがオクターブ上がって自然に声門下圧が上がるから、おそらく無意識のうちに息が漏れる事を嫌ってこの歌い方になっているのだと思います。
その証拠に、1オクターブ低いところは、Hに時間をかけていて、息が漏れている音が聞こえます。(0:19くらいから)
それに対し、上記の0:49からのオクターブ上がったところは、Hにかける時間が減り、ベルヌーイの法則でパッと寄り直した声帯が母音を鳴らしているのがよく聞き取れます。
見逃し配信動画の1時間9分辺りから説明している、ヤギのアーティキュレーションの話を、もう一度見直してからPentatonixの動画、改めて聞いて見て下さい。小森が言おうとしていたことがよくわかっていただけると思います。
たまたま、ですが、公開されたばかりで、講座のオープニング、待ち受け画面で使っていたこの曲の中で、講座で取り上げた「ヤギ一回」が使われているとは。何という偶然でしょう。
子音遊戯、楽しいです。