第6回 ドイツ語歌唱発音講座 活動報告

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報告が大分遅くなりましたが、第6回ドイツ語歌唱発音講座が無事に終了しました。
今回は「早口編」ということで、早い段階でテーマを設定し、告知しておいたこともあり、受講者の皆さんもこのテーマを踏まえて受講希望を出してくれました。この点、双方向になってきた感じが、とても嬉しかったです。
今回、新しかったのは、もう一つ、質問コーナーに時間をかけたことです。私が伝えたいこと、話したいことだけでなく、皆さんのニーズを吸い上げて生かしていくということができたことで、これも双方向のエネルギーを感じることができました。
演出家のカロリーネ・グルーバーさんがスペシャル・ゲストとしてきてくれました。愚息の通訳でなんとか講義も楽しんでもらえたようです。


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早口対策として、本来あるべき子音を「取り除く」というか「言わなくする」事で、滑舌が楽になるだけではなく、むしろドイツ語としての響きが自然になり、『わかるドイツ語』になっていくプロセスは、指導側に立った私にとってさえも驚きを含むプロセスでした。聴講の皆さんはご自分の耳でお感じになったと思います。
自分自身、理論的に理解して実践もしていますが、それまでこういう作業を通して関わりを持ったことがなかった受講者の皆さんの肉体を通しても、これほどの説得力を持ってドイツ語の響きが空間に飛翔していく様は、感動的でさえありました。
この点、終わってからグルーバーさんにとっても驚きだったようで、「子音を抜く事でこんなにドイツ語がわかりやすくなるなんて、考えたこともなかった」と言ってくれました。ネイティブの方にこう言ってもらえると、やっぱり嬉しいですね。
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山田和樹さんはKHK-4に続いてのご参加で、今回は共通項、共通の友人も多いカロリーネと休憩中に話も弾んでいました。
今年度のメイン講座はこれで一応おしまいにしようかと思っています。リクエストがあればまた考えますが。
来年度のことはまだ決めきれていませんが、今年度の新しい動きは、皆さんもご存知の通り、オイリュトミストの宇佐美陽一さんの参加により、この「研究隊」の幅を広げることができました。
4/30、8/29の「日本人の立ち方」講座に続き、10/8の「言葉と音楽と身体について~音楽のオイリュトミー・言葉のオイリュトミーを通して~」は大きな成果を収め、参加者の皆さんからは口々に「ぜひこの講座を継続的に行って欲しい」という声が上がっています。
ドイツ語以外の言語に、歌唱発音そのもののアクティヴィティを広げていくことももちろん計画中で、実は今年度中に日本語に取り組む動きもあったのですが、少し周到に準備する必要性を感じ、見送りました。イタリア語に関しても同様ですが、事情がドイツ語と異なるため、最初は小規模のワークショップ、ワーキンググループのような形から始めようかと思っています。興味のある方、お声がけください。
今までの6回のドイツ語歌唱発音を取り上げたメイン講座、多くの出張講座、二期会「後宮からの逃走」の言語指導の手応えからしても、このムーブメントが日本の声楽文化に寄与しているというはっきりした実感を持つことができ始めています。多少は自己満足の部分もありそうですが、手応えははっきりあります。特に「耳」で感じる手応えが嬉しいです。
これからも、ますます気合いを入れて続けていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
小森輝彦
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